伊津野雄二展
Yuji Izuno
2023年5月13日(土)~27日(土)
*15日、21日、22日休廊
10:00~17:30 (最終日17:00まで)

楠 60*18*18cm

楠 70*34*16cm

楠 61*48*28cm

楠 40*13*1cm

楠、ケヤキ 45*21*11cm

楠 31*8*18cm

桂 31*9*12cm

桂 31*9*13cm

イチョウ 24*9*9cm
かつて日本人は、「かなし」を、「悲し」とだけでなく、「愛し」あるいは「美し」とすら書いて「かなし」と読んだ。悲しみにはいつも、愛しむ心が生きていて、そこには美としか呼ぶことができない何かが宿っているというのである。
(若松英輔「悲しみの秘儀」より)
自然の前に無力であるかなしさ、争いをやめられないかなしさ、虚勢を張るかなしさ、愛する人をなくしたかなしさなど、私たちは意図せず心が沈んでしまうときがあります。
陽がのぼり、草花がめぶき、命が生まれ、やがて全てのものが枯れていくこと、そうしたものを見つめながら生まれる伊津野雄二さんの作品は、悲しみを包み、水を癒し、私たちを深いところから支えてくれるもののように思います。
そして大切な人や守りたいもの、自分の夢などの存在に気づくとき、悲しみは優しさとなり、誰かを照らす光となるように——
みなさまのご来廊を心よりお待ちしております。
1948年 兵庫県生まれ/1969年 愛知県立芸術大学美術学部彫刻科中退
1975年 知多工房として個展 (~’88年)
《彫刻個展》
1997年 豊田市美術館ギャラリー(愛知)/1998年 煥乎堂ギャラリィ(群馬)
2000年〜名古屋画廊(愛知)/2001年~ギャラリー椿(東京)
2004年 日本橋髙島屋(東京)/2008年〜新潟絵屋(新潟)
2009年〜ギャラリー島田(兵庫)/2017年 東御市梅野記念絵画館(長野)
2019年〜埼玉画廊 /2020年 玄羅アート(石川)
埼玉画廊 収蔵名品展
Saitama Gallery Collections
3月7日(火)~5月2日(火)
*日・月休廊
10:00~17:30
浅見 文紀 Fuminori Asami
現在 一水会運営委員、日展会員
1955年 埼玉県秩父市に生まれる
1980年 多摩美術大学絵画科卒業
1987年 一水会展安井曾太郎奨励賞
1990年 日展初入選・埼玉県展東京新聞賞
1994年 埼玉県展美術家協会賞
1996年 上野の森美術館大賞展
1997年 埼玉県展県知事賞
2000年 埼玉県展美術家協会会長賞
2009年 一水会展文部科学大臣賞・日展特選(’12)
2013年 個展(埼玉画廊)(’16,’18,’19)
2014年 公募団体ベストセレクション美術2014展
2015年 個展(アートフェア東京2015)
他 展覧会歴多数
塗師祥一郎 Shoichiro Nushi
1932年 石川県小松市に生まれる
1951年 第7回日展で『展望』初入選
金沢美術工芸大学油彩専攻卒業、小絲源太郎に師事
1966年 第52回光風会展で『北の町』光風会友賞、光風会会員となる
1977年 日洋展運営委員、日展会員となる
1981年 紺綬褒章を受ける
1992年 埼玉文化賞受賞
1997年 第29回日展で『山村』文部大臣賞受賞
2003年 『春を待つ山間』日本芸術院賞受賞。日本芸術院会員就任
2007年 埼玉県美術家協会会長就任
2008年 勲三等旭日中綬章受章
2010年 日洋会理事長就任
2015年 個展(埼玉県立近代美術館)
2016年 逝去。享年84歳。従四位
2019年 塗師祥一郎寄贈作品展(川口総合文化センター・リリア/展示ホール)
他 個展・グループ展多数
福井欧夏 Ouka Fukui
白日会会員 日展会員
1968年 広島県に生まれる
1995年 武蔵野美術大学大学院油絵科修了 修了制作優秀賞
第71回白日会展初出品 白日賞受賞
1996年 明日の白日会展出品(以後毎年)
1999年 第75回白日会展 室町美術賞受賞
白日会会員選抜展(日本橋三越 以後毎年)
2000年 初個展(銀座あかね画廊)
2001年 第77回白日会展 富田賞、東邦アート賞受賞 会員推挙
2003年 日展初出品(以後毎年出品)
2004年 私立開成高校に作品寄贈
2006年 第82回白日会展 三洋美術奨励科賞受賞
2007年 第83回白日会展 アートもりもと賞受賞
2014年 アートフェア東京2014にて個展(埼玉画廊ブース)
他 個展・グループ展多数
《他出品作家》
安達時彦
蛯子真理央
ラウル・デュフィ
オーギュスト・ルノワール 他
馬場洋 展
Hiroshi Baba
2023年2月4日(土)~10日(金)
10:00~17:30(最終日17:00迄)

F8 石膏地、テンペラ、油彩

F10 石膏地、テンペラ、油彩

F20 石膏地、テンペラ、油彩

F20 石膏地、テンペラ、油彩

F8 石膏地、テンペラ、油彩

P8 石膏地、テンペラ、油彩

F8 石膏地、テンペラ、油彩

M30 石膏地、テンペラ、油彩

P8 テンペラ、油彩
道端に咲いた季節外れのアイリス、空に向かって、静かに燃える華やかな姿。次の日も見ようと思って立ち寄ったが、咲いた花はもう散って、小さな新芽が頭を出していました。
それは夜空に飾る花火のようで、一瞬でした。
この静かな時間を描いてみたいと思いました。
馬場 洋
2007年 埼玉大学教育学部美術専修卒業
2012年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程修了 博士(芸術学)
2018年 個展(埼玉画廊)(‛21)
喜寿記念 安達時彦 回顧展
Tokihiko Adachi
2023年1月21日(土)-26日(木)
[会期中無休]
開場 10:30-18:30
会場 川口総合文化センターリリア 1F 展示ホール




<個展に寄せて> 野見山 暁治 ( 1920 〜 )
かつて私は、十二年ほど東京芸大に勤めたことがあるが、安達時彦君はその折の学生。たしか最上級生であったかと思います。
赴任して間もなく、世界中の若者が、平穏な世情に倦きたらず暴れ出して芸大の学生たちも今までの秩序が保てなくなり、あっけなくこの大きな波に呑み込まれていた。
二、三年くらいだったか、嵐のような騒動が収まると侘しくも人間相互の信頼や愛情はうすれ、絵の具の匂いにまみれたアトリエが寒々とした大きな洞窟みたいに映ったものです。
当然のこと、その時代を過ごした、かなりの学生たちは何を得ることもなく、学窓を去っていったものと思います。
茫然とする暇もなく、又しても一気に海の向こうから、新しい絵画理念、それに伴う未開発の技法なり、材料が、次々に押し寄せてくる。
若者は時代への反応が敏感で、未知の情報をいち早く消化しようとそれぞれが追い込まれることになる。 安達君はあまり目立たない学生というか、表面だって動き回る人柄ではなかったとみえて、学校が静かになった教室で、私は初めて向き合った。当時としては、そういう学生も逆に、珍しいことではなかったか。
空手を長い間、やって来たらしい。どういうスポーツなのか、私はその真髄は知らないが、とても形を重んじる。重んじるというより、形から入ってゆくもののように思える。形の完璧さを目指して、よりその真髄に没入してゆく過程こそが安達君としては大事なんだろう。会得というか。
我が国の伝統芸能。能の、あの不思議が沈黙の世界に惹かれた安達君は、時代を経て、私たちの祖先が作りあげ、受け継いできたあの形の見事さ、あの完成度を願っているのだろう。
近作に、日本の女性の姿を選んでいるのは、大きく変わったはずだが、これも私たちの祖先が示してくれた情緒、肌触り、香りを、あの伝統芸能と同じ形態の暗示に近づけようとしている。
安達君は一見すると、怖そうな顔に見られるのは困るだろうな。本人が作った顔ではない。恐ろしく照れ屋だと思う。
こう言ってもいいか、実は優しい気弱な男なんだと。
東京芸術大学名誉教授/文化功労者・文化勲章
<故郷での回顧展> 安達 時彦
懐かしい私の原風景であった、鋳物工場のキュ・ポラと芝川の匂いは今は何処にも探せない。
ハイテクノロジーな香り溢れる街へ様変わりしていた。
此の度 埼玉画廊とのコラボレーションにより、故郷での回顧展、しかも喜寿を記念しての開催を出来ることは、私にとって明日からの道標として大切な展覧会となります。
高等時代からの作品を含め、独立展に出品した大作を中心に近年描き溜めた中小作品も同時に100点余の展示を致します。
お忙しい中恐縮ですが、何卒ご高覧、ご指導を賜りますよう御願い致します。
独立美術協会会員、日本美術家連盟委員
1945 埼玉県川口市に生まれる
1962 川口市立十二月田中学校卒業
1964 埼玉県立浦和西高等学校卒業
1969 東京藝術大学美術学部油画科卒業(山口薫教室)
1971 同大学院美術研究科油画専攻修了(野見山暁治教室)
1976 美術研修のため渡欧
1988 第23回昭和会展にて<昭和会賞>受賞
2009 個展 ~間の華~(日本橋髙島屋)
2017 個展 ~序の舞~(日本橋髙島屋)
2020 個展 (川口・埼玉画廊)
2021 個展 ~描くことは生きること~(日本橋髙島屋)
2023 安達時彦喜寿記念回顧展(川口総合文化センターリリア展示ホール)
山本耕造 展
Kozo Yamamoto
2022年12月3日(土)~9日(金)
*会期中無休
10:00~17:30(最終日17:00迄)









山本耕造は、故郷の尾道やさいたまの身近な景色などを、静かなトーンで描きます。
一見する派手さとは無縁の作品から漂う静寂と余韻は、叙情的色彩を放ち、見る者の内奥に刻まれ、熱と色彩を帯びていきます。
いつも朗らかにありますが、「作品から目を離した後に、瞼の裏に残る作品を描きたい」と、己を超えていこうとする姿勢を持ち、悠然とキャンバスに向き合いつづけています。
皆様のご高覧を心よりお待ちしております。
山本 耕造 画歴
1948年 広島県に生まれる。
1974年 東京藝術大学(油画)卒業。
1977年 シェル美術賞展に出品。
1981年 ホアン・ミロ国際コンクールに出品。(ドローイング・デッサン)
1983年 東京セントラル美術館油絵大賞展に出品。
1989年 埼玉県展 埼玉県知事賞受賞。
2004年 一水会展 優賞受賞。
2012年 公募団体ベストセレクション 美術 2012に出品。(東京都美術館)
2015年 一水会展 文部科学大臣賞を受賞。
2020年 一水会代表に就任。
『小川游 山本耕造 二人展』(埼玉画廊/川口)
2021年 小林和作賞を受賞。
現在 一水会代表、日本美術家連盟会員
主な個展
三越 (松山・名古屋)、光画廊、ギャラリーユニコーン、フタバ画廊、マエマス画廊(名古屋)、埼玉画廊 など