JR川口駅東口デッキ直結 TEL:048-271-5088

OPEN: 10:00 - 17:30

日・祝・月定休(展覧会中は不定休)

アクセス

2022.7.9 土 - 16 土 (休廊 11 日)

10:00 - 17:30 (最終日 -17:00)

初代 松下喜山
錫「鶴首花入」
高さ19cm
初代 松下喜山
錫「蓼の花文盛皿」
直径約34cm
初代 松下喜山
錫「四花文壺」
高さ16cm

 

二代 松下喜山
錫「八稜鋳肌茶心壺」
二代 松下喜山
錫「稜花式透文托子」

やわらかな銀白色の輝きをはなつ錫は、古くから茶器や酒器として重用されてきました。
 時代の荒波の中、その道を絶やさず、今もなお新しい表現を追求する松下喜山の錫器は、煎茶の世界で人気を博しています。一期一会に身をそわせたさまざまな模様や肌の作品には、文人達に愛される豊かな世界が広がります。
 その師は、父親である初代 松下喜山です。版画家としても活躍した先代は、鋳造の高い技術と版画の技法を応用し、錫工芸の表現に革新をもたらしました。
 初の親子二代展である本展では、ご自宅でも使いやすい茶托や棗、お猪口等の錫作品を中心に、初代の版画作品や、当時親交の深かった小野忠重や棟方志功、畦地梅太郎らとの資料を通して、知られざる松下喜山の歩みを紹介します。


《略歴》

 

初代 松下 喜山(本名 芳太郎)
元社団法人 日本工芸会正会員、金工部審査員、幹事、川口美術家協会名誉会長 他 歴任

 

1908年 大阪府生まれ。茶の湯釜師 角谷巳之助の五男。

  兄は釜師人間国宝 角谷一圭、弟は釜師 角谷莎村。
1912年 松下家に入る。
1932年 新版画集団に加わる。戦後旺玄会に加わり、委員を歴任。
1960年 日本伝統工芸展初入選(以後入選13回)。
1981年 第三回川口市文化賞受賞。
1993年 没。

 

 

二代 松下 喜山(本名 靖夫)
日本鋳金家協会会員、日本煎茶工芸協会会員

 

1943年 東京都生まれ。
1966年 明治大学 工学部卒業。
1968年 父 初代 松下喜山に錫工芸を師事する。
1996年 靖丘 改め 二代 松下喜山 襲名。
2008年 日本煎茶工芸展 文部科学大臣賞(18年同) 。
2013年 彩の国優秀技能者 表彰。
2016年 現代の名工 表彰。
2018年 黄綬褒章 受章。
他 展覧会出品歴 多数。