埼玉画廊名品展
~種蒔く人~
一期 7月 5日(土)~18日(金) 二期 8月 3日(土)~23日(土)
三期 8月24日(日)~31日(日)
[毎週(火)、8月10日(日)、16日(土) 休廊]
時間:10:00 - 18:30
第一期: 『画家・自然・歴史』
塗師祥一郎・岩田健・中村清治・吉岡正人 他
第二期: 『写実の眼』
浅見文紀・福井欧夏・藤井誠・諏訪敦・赤木曠児郎 他
第三期: 『版画に見る近・現代アートの巨匠』
村上隆・ピカソ・ラファエロ・ダリ・デペルト・ローランサン
コタボ・ゴリチ 他
美術品の交易や売買を行う「美術商」の歴史はとても古いが、
今日的な意味での「画商」は西洋市民社会の成熟を特徴づける業である。
それは19世紀前半、もはや美術品が限られた人々のものではなく、
美を愛する誰の手にも届くことが可能になった社会に誕生した。
画商はもはや絵画や美術品の売買を行うだけではなく、画家や美術収集家を育て、両者の間を媒介する。
絵を愛する人々皆と対話し、そこから自らも学ぶ。
そうして画商としての「眼」を鍛えてきた。
意識的な画商であれば、新しい価値や美術の社会的意義について
皆と共に考えようとするであろう。
美術商がしばしば出版業を兼ねていた事実も思い出されるにちがいない。
画商は地域の文化を、ときには一時代の文化を育てさえする、
いわば「文化の種蒔く人」である。
本展では、「文化の種蒔く人」を目指してきた埼玉画廊の2014年までの「眼」を主要な作家の仕事を通してご覧いただきます。