2020.6.6(土) - 7.20(月)
[第一会場]埼玉画廊 11:00-17:00(火定休)
[第二会場]ギャラリーカフェART MEET Netz 11:00-17:00(月火定休)
ごあいさつ
4月、5月とデパートが新型コロナウイルス対策の為、閉店した。その間、画廊も必然的に休廊せざるを得なくなった。展覧会開催は不可能になった。
全国の800近い公私立美術館は、4月、5月と閉館が続いている。画廊の企画展も次々と延期や中止を決めている中、作家たちはどうしているのだろうか?制作の時間が増えても、展覧会で発信する手立てがなくなっては、生活もあるのだし、まさか「テイクアウトしてください」と路上で売るわけにもいかないし。
そんなことを漠然と思いながら、作家の皆様にメールを送った。
「今、何を考え、どんな想いでいますか?」「何を制作していますか?」……
予想を超えて、たくさんの作家から返信があった。
“私達の仕事は不要不急なものだろうか?”
“絵になるところを描きに行くのではなく、身近なものを絵にしていく事こそ画家の仕事”
“描く事こそ生きる事そのものだと思っています”
返事を読むうちに、そうだ!今この状況でしかできない作品を創ってもらい、各々のコメントと一緒に発信してはどうか、と考えた。 すぐにカタログ制作の準備を始め、作家の皆様に呼び掛けた。多くの画家、彫刻家、工芸作家が企画に賛同してくれ、私の背中を押してもらった。
テレビでは新型コロナウイルス対策の話ばかりだ。そんな中、ドイツの文化大臣がインタビューに答えていた。
「アートが“不要不急”なものなどと誰が言うのですか?アートは生きていく上で必要な生命維持装置そのものなのですから。」
……私にはアーティストの“魂の叫び”の様に聞こえて、胸が熱くなった。
「生命を守ること」 「経済を守ること」
それは、政治家や医療従事者の皆様が日々努力され、敬意を表する。
「文化を守ること」
微力かもしれないが、少しでも力を尽くしていきたいと思っている。
2020年 5月某日 埼玉画廊店主
<出品作家>
浅見文紀 ・ 安達時彦 ・ 遊馬賢一 ・ 新井 隆 ・ 伊津野雄二 ・ 市川裕司 ・ 宇田川格
蛯子真理央 ・ 遠藤ユキ子 ・ 小川 游 ・ 岡田忠明 ・ 大庭英治 ・ 小田切恵子 ・ 高野浩子
設楽 俊 ・ 高梨芳実 ・ 茶谷雄司 ・ 寺久保文宣 ・ 豊平翠香 ・ 豊平江都 ・ 長谷川善一
馬場 洋 ・ 藤井 誠 ・ 山本耕造 ・ 吉岡正人 ・ 𠮷住裕美 ※五十音順