JR川口駅東口デッキ直結 TEL:048-271-5088

OPEN: 10:00 - 17:30

日・祝・月定休(展覧会中は不定休)

アクセス

2022年6月11日(土)~18日(土)
*13日(月)休廊

10:00-17:30(最終日17:00迄)

「糊纈染稲文」
「大葉濃白茶地」
「藍地蔓唐花」
「洲立遠景」
「芽吹く草文」
「草木染幾何文」
「杉綾文錦秋」
「蔓草文」
「五箇山」 染帯
「糊纈染水草1」 染帯
「糊纈染水草2」 染帯

 東京の早稲田通りの裏手を流れる神田川と妙正寺川の流域は、昭和初期まで染繍業が盛んでした。
 この地に生まれ育った西耕三郎は、江戸型染の職人であった父・荻田繁蔵の仕事を6歳の頃より手伝い、川口の地で独立してから今年で61年になります。淡い色調ながら品良く洒落のきいた着物は、着る人の色気を引き出し、庶民文化が花開いた江戸の粋な感覚が流れます。
 ないものは知恵と遊び心で工夫し、それを確かな手技とし、やがて“糊纈”(こけち)という糊染めの独自の技法に結実させました。
 初めての回顧展である本展にて、新作の糊纈の帯や未発表の着物など、西耕三郎の“洒落た”染め物をどうぞご覧ください。
 書き下ろしの「西耕三郎物語」も併せて発表します。
                                                        埼玉画廊 竹内春香

 

 

西耕三郎先生は、展覧会期間中、毎日在廊します。


西 耕三郎 (にし こうざぶろう)

 

<経歴>
1934年 東京都生まれ(旧姓:荻田)。父は、江戸型染の職人 荻田繁蔵。
1940年 六歳の頃から父の仕事を手伝い始める。
     父の元に通ってきていた芹沢銈介の弟子たちと交流する。
1961年 西昭子と結婚。西染色工房として独立。
1978年 「糊纈」商標登録。
1982年 東京藝術大学形成デザイン科 非常勤特別講師を務める (〜93年)
1987年 川口市美術家協会会長(93年まで)
1993年 川口市美術家協会顧問(現在まで)
2001年 大野元美記念文化賞受賞
2009年 昭和女子大学歴史文化学科 外部講師(〜15年)

 

<おもな展覧会歴>
1957年 太平洋美術会展 染織部に出品、入選(上野)(58,59年同)
1960年 全国染色競技会 出品(京都)(63年)
1962年 埼玉県展初出品 知事賞受賞。全国県展選抜展出品(東京都美術館)
1963年 染色百選会展入選(高島屋)
1968年 埼玉県展出品 知事賞受賞。全国県展選抜展出品(東京都美術館)
1969年 伝統工芸新作展 出品・入選(三越)(70,71年同))
1971年 日本伝統工芸染織展 出品・入選(三越)。*72年以降は自ら不出品。
     埼玉県展、審査、運営、招待出品(〜2007年)
     以降は、川口市展、埼玉県展のみ出品。
1988年 河鍋暁斎記念美術館特別企画展 西耕三郎蔵「江戸・明治染め型紙展」と染め布
1992年 京都文化博物館『この人、その作品展』招待

 

<個展歴>
1974年 埼玉会館
1984年 浦和伊勢丹
1985年 川口信用金庫本店5階
1986年 「西耕三郎染色“糊纈”展」東京セントラル絵画館
2011年 「西耕三郎展」埼玉画廊
2022年 「西耕三郎 回顧展」埼玉画廊